女性型脱毛症 Female pattern hair loss(FPHL)
思春期以降、特に40~50代から閉経以後に多くみられる脱毛症で頭頂部が主に薄くなるのが特徴です。
女性型脱毛症の症状
初期の頃は頭頂部から前頭部にかけての分け目部分が薄くなり拡がってきて気づかれることがよくあります。
頭頂部が主に薄くなり、毛が細くなる(軟毛化)という症状が認められる方が多いですが側頭部や生え際の両サイドが後退する場合もあります。
お風呂の排水口に毛が沢山ありましたとご相談されることもよくありますが、正常な方でも1日50~80本からその2倍程度の抜け毛があることもありますので正常範囲の方も多いです。
女性型脱毛症の診断
徐々に進行すること、女性型脱毛症の脱毛パターンになっていること、うぶ毛化して細くなった毛髪が認められることが診断の基準となります。
甲状腺機能低下症や膠原病、貧血などの脱毛をきたすことのある疾患や薬剤性の脱毛、円形脱毛症などを除外する必要があります。トリコスコピーや採血などの検査をします。
女性型脱毛症の治療
外用剤や内服薬、成長因子などによる治療や光線療法などの各種治療をおこなっていますので診察にてご相談下さい。