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首のイボ

アクロコルドン:首やわきなどにできるちいさいできもの

スキンタッグ、軟性線維腫ともよばれています。 中年以降の女性に多く、首やわき、上胸部などにできやすい良性の小腫瘍です。 茎部をもつ(根元が細くなり飛び出ている)ないしは半球状の皮膚色~褐色をした小さなぶつぶつが多数みられます。 加齢に伴う変化の1種と考えられています。感染性はありません。

アクロコルドンの治療

炭酸ガスレーザー

炭酸ガスレーザーは水分の多い組織と反応して、組織の蒸散や切開、止血などを行うことができる装置です。 冷凍凝固法や電気凝固などの治療法と比べて周囲組織への熱による損傷が比較的少なくなっていますので炎症後の色素沈着が出にくくなっています。 首のいぼの炭酸ガスレーザー治療では麻酔テープかクリームを使用します。 麻酔が効いてからレーザーで蒸散してとります。 治療部分にはかさぶたがつきます。4~5日から1週間ほどでかさぶたがとれ治ります。 治療回数は1回ですみます。 治療部分に赤みが出たり炎症後色素沈着ができることがありますがいずれも時間とともに薄くなっていきます。

切除

小さいアクロコルドンで茎部があり、根元が細くなっているものに適しています。 手術用の小さなはさみでいぼの根元をさっと切ります。通常無麻酔でおこなえます。 ちょっとチカッとしますが一瞬ですみます。 処置後は化膿止めを塗った絆創膏をはっておきます。 しばらくして出血がなかったらはずしていただいてもOKです。 根もとが平たくなっているものや大きなものは、麻酔なしでさっと切るとやはり痛いので、液体窒素か炭酸ガスレーザーでの治療をしています。

液体窒素による冷凍凝固法

液体窒素をあてるとかさぶた状に黒くなり取れていきます。 1回で取れる場合もありますが、大きいものですと回数がかかります。 1週間ぐらいの間隔をあけて数回あてます。 特に日常生活の制限はありませんが、治療期間中黒く細かいかさぶたができるので、冬場など襟のある服を着る時期に治療するといいかと思います。 治療後に炎症後色素沈着ができることもありますがこれは時間とともに取れていきます。