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皮膚良性腫瘍 BENIGN-SKIN-TUMOR

粉瘤(ふんりゅう)

粉瘤はひふの下に、表皮様のつくりをもつ袋があるありふれたできものです。 頂点に黒ニキビ様の小さな口を持つことがあります。 圧迫等で特徴的な臭気をもつ白っぽい内容物がみられます。

粉瘤の治療法

治療は手術で粉瘤を摘出する方法になります。 化膿して炎症を起こし赤く腫れてきたということで受診される場合もよくあり、この場合は膿したり、抗生物質を内服してまず炎症をおさえてから摘出手術をします。

母斑細胞母斑(ホクロ)

母斑細胞(メラノサイトや神経の細胞等が生じる神経堤由来の細胞)が増殖したできものです。 生下時より見られる先天性母斑細胞母斑、小児期や思春期など後になって生じてくる後天性母斑細胞母斑の他青色母斑、スピッツ母斑、異型母斑等に分類されています。 巨大型先天性母斑細胞母斑、青色母斑の細胞型、異型母斑では悪性黒色腫が発生する場合があります。

母斑細胞母斑の治療法

性腫瘍や他の腫瘍と鑑別が必要な場合は局所麻酔の注射をして手術で切除します。 とった腫瘍は病理組織学的検査をおこないます。

※美容的な目的のホクロ治療は自費診療となります。 レーザーによる治療もおこなっていますが、ホクロの部位や形状、大きさにより適応となる治療法が異なりますので治療方法については診察にてご相談ください。

皮膚線維腫

皮膚線維腫は腕や下肢、肩などに茶褐色をした数ミリ大から数センチ大の触れると硬いできものです。 治療は手術で切除します。 悪性の腫瘍ではありませんが、黒みが強いものや急に大きくなってきたなどの場合は悪性腫瘍ではないか検査する必要があります。