アトピー性皮膚炎の注射剤であるデュピクセント(デュピルマブ)は
免疫を担当するリンパ球であるTh2細胞が
産生するサイトカインのうちIL-4とIL-13(炎症、かゆみやバリア機能低下を起こす作用がある)を
ブロックすることで、アトピー性皮膚炎の発症や増悪を押さえる働きがあります。
ステロイド外用剤などの今までの治療法で十分な効果が得られていない
生後6ヶ月以上のアトピー性皮膚炎の方が使えるお薬となります。
成人では初回300mgを2本、以後2週間おきに1本注射していきます。
小児は体重毎に投与量が決まっています。
痒みやアトピーの炎症を抑える効果が高く、アトピー性皮膚炎以外に
結節性痒疹や特発性の慢性蕁麻疹にも投与可能な薬剤です。
アトピー性皮膚炎はデュピクセント以外にも
近年新しい飲み薬や注射薬剤が出てきています。
各薬剤とも投与にさいしては条件があり、事前の検査やこれまでの治療歴などより
投与を判断します。詳しくは診察時にお尋ねください。