ジベルばら色粃糠疹とは主に上半身に爪甲大までの赤い発疹が多発する疾患です。
ジベルばら色粃糠疹の症状
ジベルばら色粃糠疹ははじめに比較的大型の初発疹 (ヘラルドパッチとよばれます)が出て、
その後1~2cmの小型の鱗屑(辺縁にかさかさ)をつけた赤い発疹が
体幹(背や胸からおなか)を中心にたくさん出現します。
(ばら色粃糠疹=こまかいかさかさをつけた赤い発疹ということで
発疹の形がそのまま病名になってるわけですね。)
上半身に発疹が増えてきたと言って受診される方が多いです。
赤い発疹の長軸が皮膚割線に沿って左右対称性に分布する様は
(背骨を真ん中として上から下に向かって 末広がりに左右に対称性に
たくさん発疹がならんでいる イメージ)クリスマスツリー様外観と呼ばれています。
皮疹は1~2ヶ月で自然に消退します。
ジベルばら色粃糠疹の原因
原因については不明な点も多いですが、 ヒトヘルペスウイルスの関連が示唆されています。
ジベルばら色粃糠疹の診断
発疹の形状や分布、経過より判断します。
滴状類乾癬や薬疹、梅毒第2期疹など類似の発疹を生ずる他の疾患との鑑別を必要とします。
ジベルばら色粃糠疹の治療
ステロイド外用剤を塗布します。 かゆみを伴う場合や抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の内服をします。