原発性腋窩多汗症の新しい塗り薬「エクロックゲル」が11月26日より処方できるようになります。
これまで多汗症の治療に使用されていた塩化アルミニウム液とは
作用機序が異なる保険適応のある塗り薬です。
原発性腋窩多汗症の診断基準は
以下の6項目のうち2項目以上あてはまること
また明らかな原因のないまま6ヶ月以上症状が続いていることとなります。
・最初に症状がでたのが25歳以下
・左右でおなじように発汗がみられる
・睡眠中は発汗が止まっている
・1週間に1回以上多汗の症状がある
・家族にも同じ疾患の患者さんがいる
・脇汗によって日常生活に支障をきたしている
また多汗症疾患重症度評価尺度(HDSS)
下記の3や4にあてはまる方が対象です。
スコア1 発汗は全く気にならず、日常生活に全く支障が無い
スコア2 発汗は我慢できるが、日常生活に時々支障がある
スコア3 発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある
スコア4 発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある
エクロックゲルの作用機序
エクロックゲルの有効成分は
エクリン汗腺が交感神経から伝えられる汗を出す指令を受け取る
受容体をブロックすることにより発汗を抑えます
エクロックゲルの塗り方
直接手で塗らず、キャップ部分の
アプリケーターの上にワンプッシュ薬を出し、それを片脇に塗ります。
また1プッシュだして反対のわきにも塗ります。
1日1回使用します。
↑写真の真ん中がアプリケーターです。この上の部分に薬を載せます。
わき汗でお困りの方はご相談ください。